HPVワクチンについて

 

HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)は、HPV(ヒトパピローマウイルス)への感染を予防するワクチンです。

 

HPVは、感染が持続すると「子宮頸がん」など数種類の「がん」の原因となります。

 

HPVワクチンによってHPV感染を予防することによって、「子宮頸がん」など数種類の「がん」を予防することができます。

 

定期接種では小学校6年生から高校1年生の女性が対象です。

 

国内で承認されているHPVワクチンは「ガーダシル」と「サーバリックス」の2種類です。

当院では「ガーダシル」を採用していますが、希望があれば「サーバリックス」も取り寄せ接種できます。

 

当院での「ガーダシル」の接種方法は、

1回目から2か月後に2回目の接種を行い、1回目から6か月後に3回目の接種を行います。


ガーダシル9

 

HPVワクチンには「ガーダシル9」という製剤もあります。

欧州や北米、オーストラリアなどでは既に使用されています。

 

従来の「ガーダシル」よりも多くのHPVの型に対応しています。(ガーダシルは4種類、ガーダシル9は9種類です)

 

年齢などの条件によっては、2回の接種で効果が得られることがわかっています。

 

当院では個人輸入の形で準備しています。

 

「ガーダシル9」は国内未承認ワクチンです。定期接種ではありません。

女性のみならず男性の接種にも応じます。

 

詳しくはお問い合わせください。

 

 

ガーダシル9は10月末で一旦終了します。

再開の際はお知らせします。


HPVワクチン接種を勧める理由

 

HPVワクチンによって「子宮頸がん」の半分以上を防ぐことができます。

 

子宮頸がんとは

 

子宮の「頸部(けいぶ)」と呼ばれる部分に発生する「がん」です。日本では毎年約1万人の女性が子宮頸がんと診断され、約3千人弱の方が亡くなっています。

最近では20~40歳代前半の患者さんが増えています。

 

ごく初期の子宮頸がんや「がん」の前の段階では、「子宮頸部円錐切除」という治療が行われます。毎年9千人強の女性がこの治療を受けています。

 

 

子宮頸癌は、子宮頸部に発生する癌です。

 

病気がある程度進行するまでは、症状が現れることはまれです。

 

子宮頸部の細胞を採取して調べることで、癌になる手前で発見することができます(子宮がん検診)。

 

毎年 10,000人ほどの女性が子宮頸癌と診断されます。

その数は最近増えています。

 

特に20~40歳代前半での増加が目立っています。

 

 

 

妊娠中に判明したり、小さなお子さんを育てている世代の女性が発症することも少なくありません。

HPV(ヒトパピローマウイルス)感染と子宮頸がん

 

子宮頸がんの原因になる高リスク型のHPVや一部の型のHPVは、性的接触によって感染します。

感染時は明らかな症状がないため、いつ自分が感染したかはわかりません。

 

推計によると、生涯で5~8割の女性は一度はHPVに感染すると考えられています。

 

多くの場合、HPV感染は一過性でHPVは体外へ排出されます。

ところが、ごく一部の女性では長い間HPVが体内に残ります。

 

このHPVが持続感染している女性では子宮頸がんが発生するリスクが高くなります。

 

HPVは表皮の基底細胞(基底膜に一番近い細胞)に感染します。

 

 

HPV感染が長期間続くと、表皮の細胞の変化がゆっくりと進行します。

 

 

変化が高度な細胞(高度異形成)はやがて癌細胞になり、基底膜を壊して周囲へと拡がってゆきます。(浸潤がんとなります)


HPV感染を予防するために

 

HPV感染を予防するためにはHPVワクチンの接種が有効です。

 

現在のワクチンではすべてのタイプのHPVの感染を予防することはできませんが、高リスク型の16型と18型がカバーされています。

この2種類の型を予防することで、子宮頸癌の6~7割を予防できるといわれています。

 

 

さらに多くの種類に対応したワクチン(ガーダシル9)も開発され、国外では使用されています。(当院では接種可能です)