フルミストについて詳しく

フルミスト®(FluMist®)

経鼻インフルエンザワクチン

 

フルミストは、鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチンです。生きたインフルエンザウイルスを使った生ワクチンですが、接種してもインフルエンザのような強い症状を引き起こさないようにデザインされています。

インフルエンザウイルスの一般的な侵入口である鼻の粘膜に免疫を誘導するので、高い感染防御効果が期待できます。同時に血液内にも免疫を成立させるので、感染してしまった場合でも重症化を抑制します。

アメリカでは早くから実用化され、注射の不活化インフルエンザワクチンと同様に、インフルエンザウイルスに対する予防接種として広く使用されています。

 

感染防御効果

注射によるインフルエンザワクチンは、血液中にインフルエンザウイルスに対する免疫を誘導するために、感染自体を防御する効果は十分でないことがあります(ワクチンの効果には、感染時の重症化抑制もあり、これについては従来のワクチンで十分期待できます)。

粘膜の表面に直接免疫を成立させるため、理論的に、フルミストは高い感染防御効果を期待できます。そして、その効果の持続も注射によるワクチンより長いとされています。

流行するインフルエンザウイルスの種類によって、フルミストの注射によるワクチンに対する優位性が変化することがあるため、いかなる場合でもフルミストが優れているとは言えないのですが、フルミストが優位性を出せていないケースでも、その効果は注射によるワクチンと同等です。

2014/2015シーズンは、注射によるワクチンの効果が例年以上に高かったためにフルミストの優位性が目立たなかったと言われています。

 

接種対象、回数

接種できるのは、2歳から49歳までの方です。

接種回数はほとんどの場合で1回です。ただし2歳から8歳までの小児で、「これまでにインフルエンザに感染したことがない」、あるいは、「これまでにインフルエンザワクチンを接種したことがない」場合は2回接種が勧められます。

 

ワクチン接種ができない人

当日に、急性疾患にかかっている人や発熱している人は接種できません。

卵などに重いアレルギー反応を起こしたことがある人も接種できません。(ワクチンの成分も含みます)

4週間以内に「生ワクチン」を接種している人も不適当です。

 

フルミスト接種ができない人

妊娠中あるいは妊娠の可能性がある女性。

治療のためにアスピリンを服用している人。

5歳未満で喘息の治療を行っている人、または、1年以内に喘息の発作があった人。

心疾患、肺疾患、肝疾患、糖尿病などの代謝性疾患、血液疾患、神経系疾患、免疫機能低下などの慢性疾患を持っている人。

医療従事者で、重症者治療ユニットや悪性腫瘍治療ユニットで働いている人。

免疫機能が低下した人と日常的に接する、介護者や家族など。

インフルエンザワクチン接種後にギランバレー症候群を発症した経験がある人。

 

フルミストの副反応

フルミスト接種後の主な副反応は、鼻炎症状(鼻水、鼻づまり)や発熱などです。

 

輸入ワクチン

フルミストは国内未承認ワクチンなので、当院で使用しているフルミストは輸入代理店を通して輸入したものです。国内で承認された医薬品については、その使用によって事故が発生した場合に公的な機関からの補償を受けられることがありますが、輸入ワクチンについては、万が一の事故に対する公的な補償は存在しません。輸入代理店が独自に設けている補償制度はありますが、国内の公的なものに比べると十分とは言えません。輸入ワクチンを接種する際はこのことをご理解いただきますようお願いします。

 

料金、予約

接種料金は、1回 7,000円(税込)です。

予約は、受付で直接か電話で承ります。

本数が限られており、在庫管理を厳密におこなうためにネットでの予約はできません。

 

フルミスト、2015/16シーズンの結果と2016/17シーズンの話題

2015/16シーズンの当院でのまとめです。こちら「昨シーズン」をご覧ください。

2016/17シーズンのフルミストに関する話題です。こちら「今シーズン」をご覧ください。